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ワカンダフォウェッバ!〜ブラックパンサー(2018)~

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ムネアツシです。

日頃から「マーヴェル映画好きなんすわ!」

「アメコミサイコー!」

なんて周りに吹聴していたのにも関わらず
実はブラックパンサー。
観てなかったったんですわ。

にも関わらず「エンドゲームは名作」とか
いい加減なことをぬかしていた罪の意識から
ちゃんと見ることにしました。

「このペテンしめが」と
石を投げられても当然です。

ブラックパンサー(2018)

●あらすじ●
外国からは途上国と思われながらも
その実体はゴリゴリに科学が発達した
超文明国家である「ワカンダ王国」は
太古に隕石として飛来した
超スーパーレアメタル「ヴィヴラニウム
(※キャプテンアメリカの
シールドの材料の一部ね)の絶大なパワーと
その加工技術によって目覚ましい
科学力で発達させたテクノロジー国家。

主人公はそのワカンダ王国の
若き国王ティ=チャラが
摂取すれば超人的な身体能力を得られる
「魔法のハーブ」の力と
ヴィヴラニウムの技術を応用した
ネコ型スーパースーツを纏い
国の守神「ブラックパンサー」として
ワカンダ王国と世界の平和のために戦うのだ。

あとはなんやかんや起こる。

以上。

劇中なんやかんや起こるのだが
まあ細けぇことはいいんだ、
ここだけ抑えてたらオッケー。

ヒーローものの映画は
主人公のヒーローとしての重圧や
正義執行への心の葛藤などが
キャラクターによって描き分けられる
ドラマ性も魅力の一つだ。

それぞれのヒーローの背景を知ることで
スーパーパワーもとい
ハートの強さのルーツに触れるこことが
それぞれの物語を楽しむ醍醐味の一つだ。

だがしかし

ヒーローものの本質はズバリ

「かっこいいか否か」。

そしてこのブラックパンサーという物語は
敵がかっこいい。

この物語のメインヴィランは
キルモンガーことスティーブンスという
アメリカで悪行を繰り返す
元アメリカ工作員の傭兵であり
主人公ティ=チャラの
お父さんの弟の、息子。

つまるところ王位の継承権を持った
チャラの従兄弟である。

まぁここまで大体察しがつくだろう。

要は突然現れた謎の男がなんと
王族の血縁だったことから
国の平和が危ぶまれてしまう。

ディズニーのライオンキングも
そんな話じゃなかったかな?

ここまでは
王位継承系の物語のド定番であるのだ。
だがしかしそれ程のお決まり展開で
ストーリーがシンプルなぶん
アクションやキャラクター性で
リカバリーすればいいのだ。

それがこの映画には出来る。

マイケル・B・ジョーダン演じる
キルモンガーことスティーブンス。
役割としてはワルモノなのだが
兎にも角にもかっこいい。

ティ=チャラを王座から蹴落とし
ハーブの力とネコ型スーツを得て
新国王として君臨するのだが

めちゃくちゃセクシーなわけです。

前国王よりこっちのほうが
ビジュアル的にいいじゃんとも
思えてしまう。

ごめんねチャラ前国王。

中盤の戦闘機を出撃させる際の
裸ローブと金アクセ(変身スーツのアイテム)を
合わせたコーデもかなりヒップホップ。< /p>

男らしい胸元にドキドキしちゃう。

ただ後半はクロネコスーツとクロネコスーツが
暗闇の中でどつき合いを始めるので
もうどっちがブラックパンサーで
どっちがキルモンガーなのかわからない。

同じ現象は映画ヴェノムでも起きた。

ヴェノムとライオットが
闘うシーンもどっちがどっちなのか
わからなくなってしまった。

いまでもYouTubeを見返してもわからない。

もうグッチャグチャだったからね。

スティーブンスの魅力は
ビジュアルだけではない。

彼の王座就任の目的は世界征服ではない。
アフリカ系の民族の解放である。

諸外国へ攻撃を仕掛けるわけでもないが
迫害を受ける世界の同胞に向け
武器の輸送のため戦闘機を送り込むのだから
ある意味世界の救済への正義である。

ぼくは詳しい国際問題に関しては疎いし
決して過激派を肯定するわけでもないが
スティーブンスは自らの正義を執行するのである。

正義の反対は悪ではなくまた違う正義のことだと
これもまた何かの漫画で言ってたがそれが真理だ。

ヒーローものヴィランが魅力的に思えるのは
きっとそのせいではないだろうか。

魅力的なキャラクターは
スティーブンスだけではない。

エムバク(発音は「ンバク」)という
ナイスガイのことを忘れないで欲しい。

エムバクは国王と敵対する
ジャバリ族という山に住む種族の長。

王国就任の儀式の際
ティ=チャラに決闘を挑むも敗北し
慈悲により命を助けられる。

その後キルモンガーとの
王座奪還の戦いの際しては
一度助けてもらった命の借りを返す為に
絶体絶命のティ=チャラのを助けるも
最後の決闘の際には「借りはもう返した。」と
王国への加勢を頑なに拒み
あくまでも敵役に徹するエムバク。

「なんでだよ。」

「いいじゃん助けてくれよ。」

「こンのケチゴリラが!!」

ジャバリの城を去る
ティ=チャラ一行であるのだが。
結局頂上決戦のクライマックスでは
なんやかんやでピンチを迎えた国王軍に
しっかり加勢してくれるのだ。

この展開は恐らくこれまでの映画史のなかで
2万回と繰り返され手垢が付ききった演出ではある。

しかし斬新さや新鮮さなど
この際どうでもいいのだ。

判断軸はただ一つ。
かっこいいかよくないか。

そしてこのエムバクは
間違いなくかっこいい。

普段は主人公の敵ではあるのに
同じ脅威へは共闘するライバルのいうのは
ドラゴンボールでいうベジータ。
洋邦問わずヒーローものには欠かせないのだ。

ケチゴリラとか言ってごめんね。

ところで本作で度々登場する
スーパーレアメタル「ヴィヴラニウムと」
X -MENシリーズに到着する
ウルヴァリンの爪最強の金属
「アダマンチウム」とは
いったいどちらが強いだろう。

MCUとX -MENがいずれ合流するのであれば
いつか明らかにして欲しい。

遅らせばながらこれでやっと
MCUのフェーズ3までコンプリートした。

改めてエンドゲームを見返そう。

そしてみんなで唱えよう。

ワカンダ!フォウェッバ!!

【ブラックパンサーを観る!】

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