MUNE ATSUSHI | arts & illustrations

1の次は2で2の次は3〜スプリット(2016)〜

LINEで送る
Pocket

スプリット(2016)

ネタバレあり。

というかいまやこの映画の大オチは
もはや周知のことではないだろうか。

だから大オチの事しか書きません。

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

投げやりにあらすじを言うと

23人ぶんの多重人格障害をもった
主人公ケビン(マガヴォイ)が
24人目の人格「ビースト」を目覚めさせるに
JKを拉致って暴れるサイコスリラー。

物語が進むにつれて
明らかになる事実。

シャマラン作品お決まりの伏線回収は
今回も鮮やかなシュートを決めてくれた。

マガヴォイの畳み掛けるような
人格の早着替えは天晴れであり
アニャ演じるクールなヒロインケイシーは
抱きしめたいほど魅力的だった。

極め付けはエンディングの
タイトルバックが流れた後。

お待たせしました。
皆さん大好きシャマランの
大どんでん返しの時間です。

〜〜〜

女子高生拉致事件の容疑者であるケビンは
メディアによって「ザ・ホード」と名付けられた。

その報道をカフェのテレビで眺める
女性たちは話をしている見ている。

「やあね。」

「こわいね。」

「そういや犯人にあだ名つけるなんて。」

「前にもこんなのあったよね。」

すると隣の席に座っていたハゲは言う。


「“Mr.ガラス”だ。」

なんやこいつ。
急に入ってくんなや。と
嫌悪感丸出しで席を去る
女性たちであったが
その空気読めないハゲの胸には
「DUNN」とネームプレートが。

そう。この会話に入ってきた
ずうずうしいハゲこそが
ブルース・ウィリス

否。

無敵のアングラヒーロー

世界最強のハゲ頭。

2000年のシャマラン映画
「アンブレイカブル」の主人公
“デヴィッド・ダン”であり
このスプリットが過去のアンブレイカブルの
16年越しの続編であることを
ここで明らかさせた。

〜〜〜〜〜

あのアンブレイカブルと
つながっているのかい?

しかも前作と同じ月日が流れた今!?

カッコ良すぎるぜ!!!

最高のタイミングで前作と
クロスオーバーさせた。

多分映画館で観ていたら
その場で拳を握り締め
立ち上がっていたと思う。

泣いちゃったかもしれない。

この演出。この高揚感。

ありがとうシャマラン。

ありがとうウィリス。

ありがとうマガヴォイ!

ただそれと同時にぼくは
後悔の念に襲われた。

2019年に更にこの続編
「ミスター・ガラス」が公開されているのだが
ぼくはスプリットを飛び越し
三作目を既に観てしまっていた。

スプリットとアンブレイカブルとの
繋がりこそが本作の大オチである。

「あー、死人のウィリスと
おばけの見えるオスメントくんとの話ね。
で?この後どう進むの?」

そんなテンションで
シックスセンスに挑むレベル。

完全に順番を間違えた。

だから だからこそ
お願いだから時間よ戻れ。

あのなにも知らないままの
うぶな心と感動をもう一度。

記憶を消して。

でも大オチを知ったうえでも
十分に楽しむことができた。

そして前作を知らずとも
「ミスター・ガラス」は
素晴らしかった。

「ミスター・ガラス」はもう一度観よう。

「アンブレイカブル」ももう一度観よう。

そしてこの「スプリット」もまた観よう。

ぼくは決して
シャマラーではないし
シャマラーとも言えない。

ただし今回はガチッと心を掴まれてしまった。

2021年と2023年に新たに
シャマランの二作品を公開するそうだ。
タイトルも未発表でこれらの関連性も
まだ公表されていない。

楽しみで仕方がない。

ありがとうシャマラン。

ありがとうウィリス。

ありがとうマガヴォイ!

またぼくを新しい別の世界へ
連れて行っておくれよ。

【スプリットを観る!!】

●関連記事●
ムネアツシの映画コラム

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

作品はこちらからご覧になれます。

WORKS WORKS arrow_right
PAGE TOP