MUNE ATSUSHI | arts & illustrations

まだ眼は死んでいない〜ムーンライト(2017)〜

LINEで送る
Pocket

ムーンライト(2017)

第89回アカデミー賞では3部門を獲得し
そのなかでもララランドを抑えての
作品賞の受賞に至った。

主人公シャロンの少年期・青年期・成人期の
三パートを三人の異なる俳優が演じ
作中の象徴的な光の使い方や
登場人物の繊細な心理描写など
映画ファンにとっては映像脚本共に
文句なしと高評価の一作である。

のだが。

ごめん。

ぼくには正直よくわからんかった。

完ッッ全に好みの問題なのだが、
そもそも普段からゴジラとかスターウォーズとか
アメコミヒーローものをこよなく愛し
映画とはドンパチすればする程よいとする
単細胞的な発想しか持っていないので
どうもこの映画へどっぷりと
浸かることができなかった。

ただし少年期のシャロンが
悪い仲間から煽られた親友ケビンに
ボッコボコに殴られるシーンは特に印象的だ。

かわいそうだよね。

幼少期にケビンから言われた
「ヤツらにタフなところ見せてやれよ。」
の言葉がぼくの頭のなかを何度も反芻した。

無抵抗ながら何度も殴られ
その度立ち上がるシャロン。
本当にいい眼をしている。

美しいよ。アンタ。

主人公の各パートを
3人の役者が演じ分けたのだが
世代は違えどそれぞれ
同じ瞳をしていたのは素晴らしかった。

3人は撮影中全く顔を
会わすとこはなかったそうだが
監督が会わせなかったらしいね。

あと主人公シャロンの親代わりとなる
売人のフアンが超かっこよかった。

見た目は超怖いし
案の定職業は麻薬の売人。< /p>

街で会ったら絶対に
避けて歩くタイプ。

なのに超絶いい人で超絶優しい。< /p>

偶然会った子供にご飯食べさせてあげて
自分の家に家に連れてきて面倒みてあげる。

休みの日にゃ海にも連れて行ってあげる。

なにそのギャップ。

フアンのヨメも同じくらい優しい。

旦那がどこ馬の骨かもわからないような
子供をひょっこりを拾ってきたにも関わらず
温かく受け入れてくれた。

しかも旦那の死後もなお。

フアンはぼくがいつもお世話になってる
取引先の社長に雰囲気が似ていたので
彼にはとても親しみがもてた。

かなり薄っぺらな
感想文になってしまったが
「よくわからんかった」
の一言でまとめてしまうのは
あまりに勿体ない。

自身の読解力の至らなさを
十分感じさせられた。

とにかくいまは
このムーンライトの
考察・解説ブログを
手当たり次第に読み漁ってる次第。

是非誰か詳しい人に
アツく解説してもらいながら
もう一度観てみたいし
そういった作品も
楽しめるような自分の「映画力」を
つけたいと思えた一作でした。

●関連記事●
ムネアツシの映画コラム

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

作品はこちらからご覧になれます。

WORKS WORKS arrow_right
PAGE TOP